結論、保護者会は必要ない。
オイオイいきなりの結論となってしまいますが、私がコーチに就任している野球部(県立高校)の保護者会が今年7月に無くなりました。
理由は様々あるのですが、現監督と保護者会長と話し合った結果である。
ここ2シーズンコロナの影響でそれ以前とは環境が変わり、従来のように保護者が試合の応援に来ることも当たり前ではなくなりました。
そもそも、それ以前から高校野球の保護者会とは一体どんな役割を担っていたのだろうか?
もちろん、部費を納めることはどこの学校でもあるのですが、そのお金の管理に問題があったように思う。
よくあるケースでは公立学校の場合、学校側の予算が少ないため用具や環境整備に至るまでお金を集めなければならなかった。チームを強くするためと言えば親は出すものであった。
しかし、その集めたお金を監督という立場を利用して好き勝手に使っていたような人も過去はいたようです。
それでは、保護者側は納得できないので、予算を立てて、会計報告をしっかりやるようになった。
現状はこんなところではないかと思う。
しかし、学校側が管理するか保護者側が管理するかいずれにせよ、きっちりできる人がやらなければ結果は同じで問題は起こる。
今回、当校では集めたお金の管理は学校側で行うことになりました。
お金の問題以外では会長や副会長、会計などの担当以外に担当制を敷いて
保護者会の活動を活発にすることが行われてきました。
もちろん、当番のような役回りも発生して、保護者は学校に出向いて1日お勤めをしなければなりません。
ここは、公立または私立でも変わるところですが、未だにお茶出しを保護者がやっている学校もあります。
高校生なら、まずは自分達でできる範囲のことはやるようにすることが普通だと思いますが、
余計なことはしなくて良い。野球に集中できる環境を作ってあげたいなど思っている保護者がいるのも事実。
結局、学びや成長の機会、失敗の機会を大人達が奪っていることにしかなりません。
また、必要以上に介入してくる保護者もいて、学校側も苦慮している。
あの監督では勝てない、成長できないなど言いたい放題である。
学校人事の問題にも口を挟む。
不適切なことなどの事実があるのであれば正しいルートで申し立てをすれば良いだけです。
野球は面倒なことが多いよね。よく聞かれる言葉である。
組織をシンプルにする意味でも今回保護者会を解散したことは今後の運営がどのようになって行くのか期待したい。
保護者会のメリット・デメリット
では、選手や指導者からみた保護者会のメリット、デメリットについて下記の通り書き出してみました。
【メリット】
・合宿時の食事作りでお手伝いいただける。
・公式戦での応援
・差し入れ
・一部環境整備のお手伝い
【デメリット】
・お酒の席に呼ばれる
・選手の起用にクレーム
・誹謗・中傷
公立高校の場合は監督や部長は教員で部活動の顧問だけやっているわけではありません。
しかし、高校野球の監督になりたいために教員になった人もかなり多いのも事実。
どちらが本業かわからなくなってしまうような指導者も多く野球にかける情熱は半端ない。
こんな熱い指導者だとやたら活動が活発になる分、遠征、用具などにかかる費用も多くなり
また、保護者会にやっていただくお願いごとが増えることもあります。
では、選手や指導者からみた保護者会のメリット、デメリットについて下記の通り書き出してみました。
今後の発展のために
今回は公立高校の野球部における事例になりますが、指導現場からするれば保護者会は無くてはならない組織とは言い難いと思う。
むしろ、保護者の中には負担に感じている人が少なからずいることも事実である。
観に来れる時に試合を観にくる程度で十分ではないだろうか。
学校に出向いて現場であれこれする必要は高校野球では必要ないので、それであれば家でしっかり食事を摂らせて送り出していただければ十分。
あとは、学校側がお金の管理をするのであれば、総会時にしっかり管理できてるかチェックをすることは忘れないでください。
訳の分からない領収証があったり、使い方がおかしい?と気づた時は必ず確認をするようにしたいですね。
子供に野球をやらせると面倒なことが多いというイメージを払拭させて、学童野球・少年野球でも改革を期待しますが、低年齢になればなるほど保護者の役割が増えてしまうのも事実。
この辺りについては別の機会にまとめてみたいと思います。