高校野球が変わる?2023年夏の甲子園大会から

学生野球

見た目が変わった?

2023年夏の予選。我が母校は4回戦まで進んだ。

今大会は久しぶりにブラスバンドの応援、数年前の高校野球が戻ってきた事は本当に嬉しかった。

選手達も夏の雰囲気を楽しみながら、そして応援に駆けつけた昨年、一昨年の卒業生は「この環境でやりたかったなぁ」と言っていたのも少々複雑な気持ちになった。

そんな自分事の母校応援が終わり各地の大会は代表決定戦を迎えていた。7月26日たまたま、TVで神奈川大会の決勝を観ていたところ横浜VS 慶応の好カード。この試合で真っ先に気になったのは慶応の選手が髪の毛が長いことと色が白いこと。投手の小宅くんのコントロールと投球フォームの安定感が2年生とは思えない印象を受けた。この日、結果的に慶応が優勝を決めて甲子園へ出場を決めた。

その後、甲子園での慶応高校の戦いは素晴らしいというよりは、どんな状況になっても落ち着いていたなあという印象に尽きる。大会も準決勝まで来ると土浦日大、神村学園、慶応、仙台育英の4チーム中

3チームは髪の毛が長いではないか。これも新しい高校野球のスタイルに変わってきたことを実感した。

監督と選手の関係も変わり、監督が威張り散らしている訳ではなく選手の成長を切に願っている方が多くなった気がした。特に印象的だったのは大垣日大の阪口監督で、投手がピンチを抑えてベンチに戻って来たら握手していた姿はかつて鬼の阪口と言われていた名将も変わったなあ。でも素晴らし光景だった。大人の役割、指導者の役割とは?改めて指導者の立場にいる方は考えてみて欲しい。そして野球というスポーツの素晴らしさを子供達に伝えて欲しい。

高校野球はどのように変わるのか?

慶応と仙台育英の両チームの決勝戦は試合内容はさて置き、仙台育英が2連覇をかけての戦いであったことに注目したい。チームは一度優勝を経験しており最強投手陣を持つチームは「勝って当たり前」と思われてここまで勝ち続けて来た。並のプレッシャーではなかったはずだ。初優勝はチャレンジャー、覇者は常に追われる立場。仙台育英が準優勝に終わったがこの経験は素晴らしい財産となるだろう。

選手とチームの今後の活躍を願っている。

では、高校野球は今後どうなるのだろうか?プレーヤーが減り、もちろん参加チームも減っていく事は変わらないだろう。全国大会を目指すチームとそうでないチームに分かれて大会を行うこともありではないだろうか?

事実、一部の私学に選手が100名以上集まり、公立では部員不足で活動休止か連合チームで参加か。

これが現実です。人数が多いチームは投手も複数いますから継投ができ投球数も抑えることが可能です。既に同じ環境で試合をするレベルではなく、違った大会運営があっても良いのではないだろうか?

真夏の酷暑に大会を行うのも考えなければならい。私が高校3年生だった1986年の夏、千葉県では178校(単独)の参加に対し、今年度は148チーム(連合含む)。期間中の気温も当時は29度から32度、今年は33度から35度と随分環境も変わリました。

高校生が野球をやるのは高校の部活動で野球部に入ることしか選択はないのだろうか?

高校までは、軟式、硬式、部活、ボーイズ、シニアなど選択肢が多くあるのだが、高校からは学校単位の高野連傘下で野球をやることに集約される。サッカーではJリーグのユースでプレーするか、学校でサッカー部に入るかという選択肢がある。部活動の場合は教育現場となるので当然高校3年間の成績にも影響を及ぼすが仮にクラブチームで活動となれば学校は関与することが無くなるのであくまで生徒が個人的にやっていることとなる。ここで提案なのだが私学の甲子園を目指す学校は現状のままで、公立高校で野球をやりたいが部員不足等の理由で学校で単独チームとして参加できない又は大所帯な学校のため出場機会を得られない生徒を地域事に集めてチームを編成し甲子園大会とは別にリーグ戦を行うのはどうだろうか?ここでは勝敗ではなくプレー機会を増やし他校の生徒との交流も促進することを目的としてグランド、用具、審判などありもので調達。高校で野球をやることのハードルを下げてプレーできる環境が必要な気がする。これから人口減少は益々加速して行きます。かつての高校野球を取り戻す事は無理なので新しいスタイルを作って行くべきだと思う。今、正にそのタイミングではないだろうか。

皆さんはどのように思われますか。

タイトルとURLをコピーしました